木造の分譲住宅は本当に強い?気になる木の家の耐震性能は

公開日:2022/11/15  最終更新日:2022/10/11

岡崎市で分譲戸建を検討している方、木造の分譲住宅にどのようなイメージをお持ちでしょうか。実は、木は住宅建築に向いた性能を持つ素材なのです。この記事では、住宅を検討するうえで知っておきたい新耐震基準に加え、木造住宅の耐震性能と、選択時の重要ポイントについて解説しているため、参考にしてください。

新耐震基準と耐震性能のランクについて

家の耐震性能を考えるにあたって、建築基準法の“新耐震基準”は知っておかなければならない知識です。震度5強の地震で軽微な損傷、震度6または7でも倒壊しない耐震性を持つのが新耐震基準に適合した住宅です。

新耐震基準は、旧耐震基準に比べ耐力壁の量や倍率、壁の厚みなどが見直され、住宅の耐震性能が大幅に向上しました。2000年には、阪神淡路大震災で多くの木造住宅の倒壊が発生したことを考慮し、木造住宅に対し基準がさらに厳格化されました。

不同沈下を防ぐために地盤調査が必要となると同時に、木の柱の接合部、筋交いの端を固定する金物の企画が指定されました。さらに、阪神淡路大震災で多かったねじれ倒壊を防ぐため、住宅のバランス計算が義務化され、偏心率が0.3以下となるように定められたのです。このように大地震の教訓から木造住宅の耐震性向上が義務付けられたのです。

耐震性を示す指標として“耐震等級”というものがあります。これは、いわば耐震性能を数値化したもので、耐震性能を3段階にランク分けしています。建築基準法に従った耐震基準の住宅は等級1、等級1の1.25倍であれば等級2、1.5倍であれば等級3です。

不動産取得税、固定資産税などで優遇措置を受けられる「長期優良住宅」の認定には等級2以上である必要があります。また、災害時の避難場所として活用される学校や、病院や警察といった公共施設は等級2以上であることが求められます。また、消防署、警察署の多くは、災害時の重要拠点となる役割のため等級3で建てられる事が多いです。

木造住宅の耐震性能は本当に高いのか

では木造住宅の耐震性能は高いのでしょうか。木で建てるメリットはどこにあるのでしょうか。木が耐震性能に果たす役割を確認していきましょう。

木は鉄筋コンクリートや鉄骨造と比較して軽量です。住宅の重量というものは地震の被害と大きな関係があり、重量が重い住宅ほど大きな揺れとなり、被害は大きくなる傾向があります。

また、木は素材自体の強度も非常に高いです。圧縮したときの強度はコンクリートの6倍、引っ張り強度はコンクリートの198倍で、鉄の4倍です。曲げ強度も鉄の15.4倍、コンクリートの400倍を誇ります。鉄やコンクリートよりも柔軟性に優れているため、高い耐震性能に寄与する素材であるといえるでしょう。

木造の分譲住宅を選ぶときのチェックポイント

木が住宅の耐震性能に寄与する素材であることが分かったと思います。では木造住宅の耐震性能の確認をするために、どのような点をチェックすべきでしょうか。確認していきましょう。

地盤の強さ

住宅を建てる場所に地盤調査を行い、軟弱地盤でないか、周囲の地盤にも傾きなど問題はないかを確認しておきましょう。地盤が弱いと、その上にどれほど強固な耐震住宅を建設したところで沈下を起こし傾いてしまいます。盛り土や切土をしている場合にも家を建てる前に補強が必要です。

耐震等級の数値

耐震等級の数値は、数字が大きくなるほど耐震性能が高いことを表しています。高い耐震性能を求める方は、建築される住宅の耐震性能が3級になるよう要求しましょう。

耐震等級は、耐震性能について施主に分かりやすく説明するために制定されたものであるといわれています。高い耐震性能を持つ住宅にしたいという希望がある場合は、工務店に要望するとよいでしょう。

構造に注目する

住宅に耐震性を持たせるために、耐震性能が高まる設計となっているかをチェックしましょう。柱に補強材である筋交いを入れる、壁に構造用合板を使うなどの対策をすることで、耐震性能をアップさせることができるようになります。また、吹き抜けや壁のない大部屋、一面ガラス張りなどの設計はスタイリッシュでおしゃれですが、耐震性能を高めたい場合は避けたほうがよいでしょう。

さらに重要なのは、工務店の技術力です。木は耐震性を上げるうえでなくてはならない素材ですが、でき上がりの品質は施工技術によって左右されるため、同じ設計であれば技術が低い施工会社の木造住宅は、技術力のある施工会社が建てたものに比べ耐震性能が低くなることが多いです。

よって、耐震性能を重視する場合は構造や設計に注意すること、技術力の高い施工会社に依頼することが重要となります。

まとめ

新耐震基準、木造住宅の耐震性能と、選択時の重要ポイントについて解説しました。木は鉄やコンクリートに比べ軽く、地震の被害を抑えることに貢献してくれます。また、圧縮強度、引っ張り強度、曲げ強度も優れており、地盤の強さや耐震向きの設計であること、工務店の技術力が高いことなどが考慮されている木造住宅は、耐震性能が非常に高いものになるでしょう。

岡崎市で分譲戸建を検討している方、木造の分譲住宅を選ぶ際のチェックポイントが分かったと思います。地震に強い分譲住宅の選択に役立てれば幸いです。

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